岐阜県土岐市の歯科医院   水谷歯科医院  【歯科・小児歯科・矯正歯科】

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 心の時代
投稿:院長
厳しい寒さが続きますが、皆さんいかがでしょうか?

世の中には歯科医療に関して、必要な文献等があり、テクニックに関しては、セミナーの講習、

002間コース、わかわく楽しい歯科医院、いかにして生き抜くか・・・

実に大盛況のこの頃です。

 私も今年で開業医生活年31年目になります。

私が昔勤務していた時代は、「お任せ診療」

つまり、歯科医師の権限が非常に強く、「パターナリズム」の名残がありました。

 医科の先生は基本に「病んでいる人を診る」という理念を徹底的に叩き込まれて、あの地獄の

研修医を経験して、初めて医師としてスタート致します。

 医科と歯科との大きな違いは、ある歯という部分だけを見て、なんら、相手から情報を得なくても

凡その臨床経験があれば、ほとんどの症例は何となくすんでしまうという所にあります。

 私の尊敬する東京で40年にも渡り町医者としての立場を貫き通したK先生がございます。

その先生は本来医療の医とは、心構えで、療はその手立てであり、

「真心と思いやりで病気を楽にしてあげる」事が医療であると言っています。

医科の先生はどの科をチョイスしようが、医の部分はしっかりと教育されており後は診療科目が

違うだけです。

所が、歯科の場合は歯学そのものになっつており、歯科医学としての医の部分の教育は今までほとんど

なされていませんでした。

 たとえばまずは相手の訴えを誠心誠意「聞いてあげる」傾聴するのは基本中の基本であるにも関わらず

患部の歯のみを治す事に専念して、今では当たり前の事前説明がなされず、最後には患者さんから

「何をされているのかわからない」

「いつ終るのか解らない」

という具合に発展していきます。

 我々でも物を買う時にはよく相手に聞き、それに対して相手の店員さんは、パンフレットなどを屈指

して、説明し利点のみならず、欠点おも良く噛み砕いて説明してくれて、

お互いが納得して物を購入します。

 医療でも当然同じ事で、安心と納得があって初めて相手も満足致します。

何か最近のセミナーを見ていると、「患者さん本位の診療システムここにあり」

と歌い、あたかも、揉み手の商人の様に、相手の言うがままのスタイルは如何な物かと思います。

 これは患者さんの意志を重んじて尊重して事にあたると置き換えられます。

必ずしも学問的に正しい事がすべて、その患者さんにとって最適な治療法とは言えないことを認識する

点も大切であると思います。

 まず治療方針を提示してよく納得してから治療計画という流になるのが一般的であると思います。

歯科医師と患者さんとの信頼関係は感情と意見の一致であるとK先生もおっしゃっています。

これがスムーズにされれば、治療は半ば成功したと同じであると考えられます。

 最後に「医は仁術」と昔から言われていますが、相手を思いやる気持ち、真心が、最新の学術や教育

以前にほとんど教育がなされていず、

 ある先生に言わせれば、医者になれないから、なれなかったから歯医者にでも、とか、

サラリーマンよりも少し生活が楽できそうだから、とか、高級外車を乗り回して羽ぶりがよさそうだから

というのが昨今の風潮ともいえる

とおっしゃっていますが、まあ、これは少し極端な言い回しかもしれませんが、

正に仁術の意味が不確かな人もまだお見えになるかもしれません。

 最後に今の私の心構えは私が治すのではなく、お互いが協力しての共同作業であり、患者さんに育てて

頂くという謙虚な気持ちを持ち続けて研鑽を積んでいきたいと思います。

 これからもよろしくご教授の程お願い致します。  

2017年2月4日(土)

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